2006-01-01から1年間の記事一覧

僕を魚の骨と思ってくれ僕は魚の骨泳ぐ事も出来なく美味しく頂くことも出来ない魚の骨硬く白く粉を噴きながらモロモロと崩れていくその骨に僕は魚そんなことが忘れられない僕は虹色に輝く鱗が足ヒレが、背びれが、尾びれが、忘れられない生ゴミとして捨てら…

夕暮れは、一緒に眠ろう。ぼくらは抜け出せぬさだめにもう、疲れてしまったんだしかし、それは人々の日々の暮らしの繰り返しごとのように。歴史がいつも憎しみや怒りを繰り返すように。それは、まるで輪廻転生のように残酷な輪の中で廻り続け、見えない速さ…

残んの月が地球に落っこちる前に僕らは窓に灯した蛍光灯を消し旅に出ようドアを静かに閉めその静寂を壊さぬよう残んの月が地球に落っこちる前に僕らはあの路地裏を通り有余依涅槃へ続くと言うあの汽車に乗り旅に出よう僕の好きな原色の黒い夜が煙りけぶる前…

君の元に金ピカの星が降リ注ぐ事を祈ろう埋もれて窒息するほどにあの星たちをさ苦しくて、苦しくて涙を流してしまうほどにあの星たちをさ君が埋もれて窒息して死んだ涙がまた星になり天に輝くように天に数日間輝いて君のあの星たちを僕は魔法の杖の代わりに…

トボトボ歩く暁の歩いた道の後ろからボトボト落ちる僕の脳味噌よその血や肉のしたたりを指と指の間から堕ちゆくや僕は堕ちゆくその血や肉に割れた心を覚えしやふと、恐くなりてどんなに指と指をピタリとつけようと僅かにあいた隙間からはみ出て堕ちゆく血と…

筋肉男と小さな道化師の物語り小さな顔のアザミ顔は2万リラで筋肉男に引き取られ白い道化師が似合うアザミ顔ジェルソミーナ筋肉男は道化の癖に旧友の道化にきばを剥き鉄を砕く怪力でその道化を殺した鉄を砕く男名前は忘れてしまった男小さな心のアザミ顔は…

私は仮面、顔の無い仮面涙を流さぬ私は涙私の仮面を外して御覧なさい私は液体になって流れ出す私の想いが固形にならぬよう私は流れ出消える涙でいよう私の体が固形にならぬように排水に溶ける涙でいよう

死人の詩人は死んでから世に名を馳せた死人の詩人は死んだので世に名を馳せた死人の詩人は黄泉の国からその世を見渡した死人の詩人が人に持てはやされ、人に持てはやされるゆえにまた、その名が持てはやされていくその世をうつろな眼で見渡さなければならな…

私は鉛筆で書かれた名前消したいときにすぐに消せる素敵で便利な名前綺麗に消えたかい?消えた跡は真っ白かい?消した消しゴムのカスと一緒に屑箱に墜落していく遠い彼方の名前どこかで消去された名前はきっと幽霊それなら私、どこかで漂う宇宙で遊んでいる…

飛び損なった羽根ネズミくん。ぼくのお部屋でぼくと一緒に夢をみようか遠く、近くのあの夢は、ぼくの腕をギシギシとぼくの腕を鉛に変えるあの懐かしい痛みがあるその痛みのむこうがわにはぼくのこころがあるぼくたちはそう。飛び損なうから夢をみようそれは…

手に、胸に、染み付いた血痕のようにぼくの中から消えないものがあるんだもう、どうしようもないぼくの心に焼きついた気持ちという名の血痕さ。洗い流そうとしてもふき取ろうとしてもダメなんだ。

僕には、苦しみの種が埋まっいて苦しみの種は自由気ままに発芽したり花を咲かせたりしているその芽は花はぼくの意識を無視するかのようにねぼくは。ぼくに生えたその芽を花を鏡で見つめた。鏡の向こうのぼくはまるで、人間ではなくて。芽の、花の栄養素だっ…

ぼく。しってるよ。 サンタさんがね。 何で、一夜にして、世界中にいるぼくらにプレゼントをくばれるか。大人が言ってる、 おっきくて白ヒゲで煙突から入ってくるにんげんのおじいさんはね ほんとうは、全部うそっぱちなんだ。サンタさんは、ちっちゃい、ち…

群青よ夜になれ星ゝよ涙の数だけ光るのだ朝に負けぬ光を燈せ群集よ光の叫びを聞くのだその耳でその鼓膜で光の哀しみを聞けよ夜も朝も昼も眠らぬ星屑よまう一度涙に変はり、まう一度大衆の上降り止まぬ雨となつて大地を碎けよ世界が溺れ死ぬまでに

僕の杖は黒いんだ僕の杖は真っ黒さ僕の杖真っ黒で歪んだ心とそっくりさ僕の杖は細いんだ僕の杖は細くて折れやすい僕の杖は古木のようにもろくて危ういハリガネさ僕の心のハリガネさ僕の心はハリガネさ心に刺さるハリガネさ光を遮り群れなす烏の様に不安が飛…

寒い、寒い、寒い、冬が来た僕は嘔吐の跡僕は嘔吐の跡忘れ去られた胃液の跡置き去りにされた 喰い物の欠片僕は渇いた痕のなき 涙の跡寒い、寒い、寒い冬が来た幾等着ても着込んでもいくら下着を着込んでも痛風の風が突き刺さる冬が来た僕はサーカスの跡僕は…

境界線あなたと僕の分かれめよ今日はとても寒くて境界線がひび割れそうだよ境界線がピリピリと破けて避けるあの姿は僕の眼にうつすのはあまりにもピリピリと痛すぎるああ、境界線よあなたと僕の分かれめよ今日はとても寒くてひび割れる境界線が泣いている僕…

アン、アン、アン、アンとっても大好きドラえもんとっても大好きドラえもんドコデモドアを出しておくれよドラえもんねえ2人どこか誰にも見つからぬ場所へ行こう2人でどこか遠い旅に出ようねえドラえもんもういい未来も惡い未来もウンザリだよドラえもん僕…

そして僕は醜くなった理由は、影僕に取り付く黒子です黒子が僕に取り憑いて手足を起用に操ります僕は今日から僕ではなくて黒子の操り人形ですー暗転ーそして僕は手足になった世界は、影僕に取り巻く渦巻です渦巻が僕に取り巻いて憂鬱と哀しみを操ります僕は…

真っ白な包帯を鮮血に染めて鮮血の赤は我の血管を伝い下界に放出するの生暖かい血が流れゆく腕に顏をうずめ我は待っている堕ちゆく時を数えましよ童唄のように壱つ、弐つ、三つドクドク流れるままに君の腕からドクドク流れるままに鮮血の赤が降り出すよ君の…

鮮血の青の闇に隠れボクの心は真っ黒です混沌の渦に巻かれ私の心に蟻地獄が出来ました砂漠に浮かぶ太陽はボクの頭上に刺さりますギラギラと恨めしくも憎ましくそれはギラギラと刺さります全ての人間が僕と同じ哀しみの渦に暮れるようニルバーナの呪文を唱へ…

私想っていたわいつか世界は滅びるんだって私はこの世界で悪い思い出とかいい思い出とかそういうのってまるで無いのずっと幻覚を見ているようなずっと惡夢を見ているようなずうっと白もやを見ているようなそんな感じよ私が世界に溶けられないそんな感じかし…

僕の杖真っ黒で歪んだ心とそっくりさ僕の杖は細いんだ僕の杖は細くて折れやすい僕の杖は古木のようにもろくて危ういハリガネさ僕の心のハリガネさ僕の心はハリガネさ心に刺さるハリガネさ光を遮り群れなす烏の様に不安が飛び交い真っ黒さ夜を遮り叫び狂うフ…

カサカサの果実をかち割った禁断のナイフサクリとやっても中身はからっぽザクリとやっても種さえからっぽ空っぽのまま死んでいる