僕を魚の骨と思ってくれ

僕は魚の骨

泳ぐ事も出来なく

美味しく頂くことも出来ない

魚の骨

硬く白く粉を噴きながら

モロモロと崩れていく

その骨に

僕は魚

そんなことが忘れられない

僕は虹色に輝く鱗が

ヒレが、背びれが、尾びれが、

忘れられない

生ゴミとして捨てられても

この腐臭に

懐かしいあの海岸の潮に

想いを馳せているんだ