喋れば喋るほどに、孤独に孤立していきました。 お母さん、貴方は、まったく正しい人でした。 私が、黙っていれば、ただ、ただ、黙っていれば 良かったんでしたよね。 そうすれば、”普通”に見える、んでしたよね 貴方は正しい、全く正しい。 正しいですね。 …

君は孤独な幽霊の話を 覚えているかい そう、僕が 夢でみた 孤独で不幸な幽霊 そう、僕が夢で約束した 孤独で不幸な幽霊僕は見たよ あの夢の あの夢、幻の続きをさ僕は覚えているよ 君を「絶対に幸せにしてみせる」って あの時は背中を向けていて 君の顔は髪…

僕たちは叫ぶ声さえ知らない あるいは僕たちの叫び声は 彼らには届かない不協和音で 歪な音を立てながら

声がすきです。特に淋しいときに、誰かと喋りたい、誰かの声を聞きたい。 特にそう思います。 最近の私の心は、淋しさで満たんです。 そんなとき 声を聞くと少しだけ安らぎます。 だけど、人は独りですし、 私は誰にとっても必要のない自分、ですから、 いつ…

彼女は笑った ”そんなに 無理して 優しくしてくれなくて、よかったのに、ハハハ” そう言って そして彼女は笑った 彼女の笑顔は そのものは ”幸せ”という名の象徴のようだった 彼女の笑顔は 彼女の笑顔だけは そして彼女は ”幸せ”という名の象徴を浮かばせな…

サーカスは幕を閉じ 道化師たちは白塗りの 仮面を落として なっていく 顔に 子宮から 這い出た 顔に/ カーニバルも 終わり 鳴り止まぬ タンバリンの音も あの、サイレンが去るように 遠くに 段々と、 遠のく 賑やんでいく 人々も 子も 夜を灯す 露店たちも …

前略。私の話を、私の発言を、聞いて下さってらっしゃいますか?私はあなたと友達になりたいと思っており、私の話を聞いてもらいたいと思ってます。私の話、お耳に届いてらっしゃるでしょうか。 私が此処で私のことを話せないのは、あなたが見てくださってる…

そこは何も見えぬ/そこには何も見えぬ/ 両手をひろげ深海でも彷徨うように/ 指先を 両腕を ヒラヒラと はためかせ/ 何かを探し 求め 探り 手繰り寄せるように/求め/ それでも 何も 掴めず 見つからぬ/ 此処は何処だ/それが分からない/ そこは 何も 見えぬの…

その音は骨の鳴る/その音は脳髄から身体に響きわたる/ その音は その音は/手の指先から 骨髄から ぎこちなく 身体に響きわたる/ その音よ 流れ渡る 血流の 血管の/ ぎこちなく踊り続けるピエロとオルゴールよ/ その音よ 鳴り止まぬ 全身の響き渡る叫び声よ/ …

閉鎖した/この虚ろな暗黒が暗闇が/ 木漏れ日も、夜空に響きわたるあの星星のわずかな ひかりも 月光も/ 鉄の 鉛の 決して開かれることのないカーテンが/ 吹雪も、風も、そよ風もなく 沈黙したまま閉鎖されている/ 酸素も欠乏して 息が詰まる/ 首をきつく 硬…

やめてくれ!/ 脳髄に 骨髄に 心髄に/ ギシギシと共鳴する不協和音よ!/ やめてくれ!/ 身体(しんたい)に、爪先から 心臓を目指して/ キイキイと奏で出る 歪な 不協和音よ!/ やめてくれ!と/ 血まみれで脳髄を/その痛みとな要素を/ やめてくれ!と/ 叫ぶ、…

スモーク スモーク スモークが立ち込めるスモーク スモーク スモーク/煙立つ/ 白く 透明の 幽霊よ/君たちは遊びながら/ 口に種火に 舞い上がる/ 静かに赤く光り そして 白く 灰色になって 死んで行く/ 残骸たちよ/押しつぶされ 消えて 殺される フィルターよ…

地平線に/(黄色の、肌色の、赤茶色の、褐色の)/空に(青の、藍の、群青の、灰色の、水色の)/星に(銀色の、赤の、橙の、ピカピカと輝く銀青の)/何処までも続き 何処までも交じり合う、両手で握り締め、両手から零れ落ちる、砂、砂、土、土、砂、砂、大地…

地平線何処まで行ったら巡り逢うのか/深海と晴天はその お互いの蒼さを知りながら互いに見つめあい しかし永遠に手の繋ぎあうことの出来ないロミオとジュリエット/その愛おしさゆえに/あの二人はその蒼さを、群青を轟かせているのだ/ 手の繋ぎあうことの寂し…

仲良くしたい人に対して好きな気持ちで居続けると、時間はかかっても意外と仲良く出来るんだって最近思うようになった だから自分が仲良くしたいしたい人に対して”好き”って感情を持ち続けることはとっても大切なことなんだ だから、好きな人を 好きでいよう

消えた。消えていった 掴めない 何も

私の中の蟲様たちよ、ああ、早く、早く、早くお治まり下さい 蟲の羽音は 強く、そして、いびつな、不協和音で、 私は、あなたに、そしてあなたの羽音に押しつぶされてしまう 私は欲しいの、こんな朝に、私の守護神様で居てくれる そんな人を 囁いている、囁…

銀色のスズメバチ 夜になると 銀色の羽根をはためかせ 夜を、闇夜に はためかせ 飛ぶよ飛ぶ、飛ぶ、 地上にヒトって生き物がいるんだって そのヒトたちは 銀色スズメバチを お星様と、キラキラ星と言うんだって

私は”普通”というものの実態が何なのか。それが何なのか、ずっと考えてたけど、未だに答えは出ない

夜に眠ると、朝になり、私は醒める。目覚めると、そこは世界で、夏に暑さを感じ、冬に寒さを感じ、雨になると雫のしたたりを感じ、雫から漏れでた湿気を感じ、晴れた日には太陽の光を感じ、その光のまぶしさと、雲の遮るカーテンの煙った灰色の空を感じる

報いを期待すれば、その先に待っているのは失望なのだということを決して忘れてはならない

「私」という感覚意識がどうしたら私の身体から抜け出せるか考えている 私の身体と「”私”という意識」は別々だから。 早く抜け出したい。この身体 孤独に冷めていく "私"大嫌い 自己嫌悪ではなく、”私”という意識の嫌悪

思想は常に変動している それは時計の秒針のように

皆、人間以外で ”人間のような何か”なんだけど その”人間のような何か”は ”何なのか”は まだ、誰にも分からない

人形には感情はないけれど、潜在意識だけはあるとおもう。眠ってる状態に近くて、静かに、耳を澄ますと 人形たちの潜在的な声が聞こえる

私は何かに囚われている。何かは、本当は分かっているけど、分からないフリをつづけている

ほら、あの蟲よ、 あの蟲のざわめき、 あの蟲が耳に突き刺さるような声で泣いている 私はあの蟲を 殺したい 殺せない 内臓から脳髄から ウジャウジャと湧き出る あの蟲たちを

あのお空のピカピカたちは、 実はみんな溺死していった魚たちの残骸 溺死していく魚たちは みどりのやさしい肌をすべり落ち もっと深く もっと深くに

この、恐怖感、というものには、どうしても、どう変わっても、どう転んでも、 逃れられない、それを認識して目で見える 物体みたいに具現化していくと怖い気持ちが薄れていくのかもしれない 得体のしれない、目にみえない、 何だかよくわからない、認識でき…

〜月夜の夜まだ若い夫婦が2人乳母車を曳いて人気の無い路地裏に向かう 乳母車にはまだ幼い赤ん坊、なのにこの夫婦何か嘆いている様子である〜月の光の無い日を選んだ悪夢 光のない月に選ばれし子供 それは月蝕という名にふさわしく 肌を蝕んだ白い骨だけの…