2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

僕を魚の骨と思ってくれ僕は魚の骨泳ぐ事も出来なく美味しく頂くことも出来ない魚の骨硬く白く粉を噴きながらモロモロと崩れていくその骨に僕は魚そんなことが忘れられない僕は虹色に輝く鱗が足ヒレが、背びれが、尾びれが、忘れられない生ゴミとして捨てら…

夕暮れは、一緒に眠ろう。ぼくらは抜け出せぬさだめにもう、疲れてしまったんだしかし、それは人々の日々の暮らしの繰り返しごとのように。歴史がいつも憎しみや怒りを繰り返すように。それは、まるで輪廻転生のように残酷な輪の中で廻り続け、見えない速さ…

残んの月が地球に落っこちる前に僕らは窓に灯した蛍光灯を消し旅に出ようドアを静かに閉めその静寂を壊さぬよう残んの月が地球に落っこちる前に僕らはあの路地裏を通り有余依涅槃へ続くと言うあの汽車に乗り旅に出よう僕の好きな原色の黒い夜が煙りけぶる前…

君の元に金ピカの星が降リ注ぐ事を祈ろう埋もれて窒息するほどにあの星たちをさ苦しくて、苦しくて涙を流してしまうほどにあの星たちをさ君が埋もれて窒息して死んだ涙がまた星になり天に輝くように天に数日間輝いて君のあの星たちを僕は魔法の杖の代わりに…

トボトボ歩く暁の歩いた道の後ろからボトボト落ちる僕の脳味噌よその血や肉のしたたりを指と指の間から堕ちゆくや僕は堕ちゆくその血や肉に割れた心を覚えしやふと、恐くなりてどんなに指と指をピタリとつけようと僅かにあいた隙間からはみ出て堕ちゆく血と…

筋肉男と小さな道化師の物語り小さな顔のアザミ顔は2万リラで筋肉男に引き取られ白い道化師が似合うアザミ顔ジェルソミーナ筋肉男は道化の癖に旧友の道化にきばを剥き鉄を砕く怪力でその道化を殺した鉄を砕く男名前は忘れてしまった男小さな心のアザミ顔は…

私は仮面、顔の無い仮面涙を流さぬ私は涙私の仮面を外して御覧なさい私は液体になって流れ出す私の想いが固形にならぬよう私は流れ出消える涙でいよう私の体が固形にならぬように排水に溶ける涙でいよう

死人の詩人は死んでから世に名を馳せた死人の詩人は死んだので世に名を馳せた死人の詩人は黄泉の国からその世を見渡した死人の詩人が人に持てはやされ、人に持てはやされるゆえにまた、その名が持てはやされていくその世をうつろな眼で見渡さなければならな…

私は鉛筆で書かれた名前消したいときにすぐに消せる素敵で便利な名前綺麗に消えたかい?消えた跡は真っ白かい?消した消しゴムのカスと一緒に屑箱に墜落していく遠い彼方の名前どこかで消去された名前はきっと幽霊それなら私、どこかで漂う宇宙で遊んでいる…

飛び損なった羽根ネズミくん。ぼくのお部屋でぼくと一緒に夢をみようか遠く、近くのあの夢は、ぼくの腕をギシギシとぼくの腕を鉛に変えるあの懐かしい痛みがあるその痛みのむこうがわにはぼくのこころがあるぼくたちはそう。飛び損なうから夢をみようそれは…

手に、胸に、染み付いた血痕のようにぼくの中から消えないものがあるんだもう、どうしようもないぼくの心に焼きついた気持ちという名の血痕さ。洗い流そうとしてもふき取ろうとしてもダメなんだ。

僕には、苦しみの種が埋まっいて苦しみの種は自由気ままに発芽したり花を咲かせたりしているその芽は花はぼくの意識を無視するかのようにねぼくは。ぼくに生えたその芽を花を鏡で見つめた。鏡の向こうのぼくはまるで、人間ではなくて。芽の、花の栄養素だっ…

ぼく。しってるよ。 サンタさんがね。 何で、一夜にして、世界中にいるぼくらにプレゼントをくばれるか。大人が言ってる、 おっきくて白ヒゲで煙突から入ってくるにんげんのおじいさんはね ほんとうは、全部うそっぱちなんだ。サンタさんは、ちっちゃい、ち…