飛び損なった羽根ネズミくん。

ぼくのお部屋で

ぼくと一緒に夢をみようか

遠く、近くのあの夢は、

ぼくの腕をギシギシとぼくの腕を鉛に変えるあの懐かしい

痛みがある

その痛みのむこうがわには

ぼくのこころが

ある

ぼくたちは

そう。

飛び損なうから夢をみよう

それは、遠く暖かい春の匂いだ。

ぼくらが

決してかぐことのない。

でも、うたた寝の夢ならぼ

たどりつけるかもしれない