君は孤独な幽霊の話を 覚えているかい

そう、僕が 夢でみた 孤独で不幸な幽霊

そう、僕が夢で約束した 孤独で不幸な幽霊

僕は見たよ あの夢の あの夢、幻の続きをさ

僕は覚えているよ 君を「絶対に幸せにしてみせる」って

あの時は背中を向けていて 君の顔は髪の毛の中だった

僕は君に言った「君のこと、ずっと想っていたよ、この夢まで辿り着けるまで

随分、時間がかかってしまったよ、僕は君を絶対に幸せにするって約束したのに

君に会うまでにすら、こんなにも時間がかかってしまうなんて」

僕が夢で約束した 孤独で不幸な幽霊は

僕に振り返った その顔はとても僕に似ていた。

幽霊は、長い、長い髪の毛を少しだけ、かきあげて

陰鬱な不幸の風を吹かせて、ほんの、ほんの少しだけ

微笑んだような気がしたんだ。

僕の幻覚かもしれない。

だけど陰鬱な不幸の風から 確かな温かみを感じたんだ

僕の幻覚かもしれない。

それでも 僕はいいとしよう