ああ、僕の 絶望が泣いている 君は僕と同じで 人間(ひと)に嫌われすぎて すぐに僕の元にやってきてしまうんだね、 可愛そうな一人ぼっちの絶望よ 仕方ない、いっそ僕が絶望と言う君を愛してあげよう。

わたしのお友達は お人形とイタコや霊能力者に見えない幽霊、亡霊たち、ほの暗く、そして小さく、ほんのりと闇夜にきらめく妖精たち。 みんな、みんな、そばにいてくれるわ。みんな、みんな、安心して、そばにいてくれるわ、永遠に、永久に、絶対に立ち去る…

僕のポケットは 知らないうちに 哀しみや切なさで一杯になってしまう。それは、もう、僕のポケットが破れ、そして世界をも暗黒にしてしまうくらいに

形ないものも みな 壊れる 。壊れるし、立ち去るし、自然に崩れるし、別れ別れになってしまうし、”じゃあね、”といってさよならを告げる。

気づかないうちに、気がつくと 君は隣、傍にいるんだね。 まるで僕のともだちみたいにさ。ああ、この、暗く、淀み、沈んだジメジメの惨めさ

僕は何度も「変わりなさい」とか、「何故いつまでも変わらなく、子供のままなんだ」といろんな他人に言われてきたけれど、はっきりと言っておこう。『ぼくはいつまでも変わらないからね』

孤独だと思ってた ひとりぼっち だと おもってた そんなわたしは 大まちがいだったわ。 私には 言葉たちがいるじゃない 幽霊や亡霊たちも たくさん たくさん 優しく 静かに あたたかく そばに いてくれる じゃない

私を 蝕んでいるのは 孤独 そのものではなく 『孤独感』 だわ

私は これから 大切な 言葉たちと 仲直り するわ

嘘つきなのは 唇 じゃないの、 いつだって 大嘘つきなのは 眼球 よ

「”存在感が ない” ですって?」 「やったわね! これで あなたも 幽霊の 仲間入りよ!」

せめて、枯れた涙の場所を

私は 「いつまでも、子供なんじゃないから」 なのではなく、大人になり損なってしまったのよ。そう、なり損なってしまった。だから、もう大人になったり 出来ません。

私たちは、 生きている、 のではない。 たまたま『わたし』という意識が脳髄や内臓、骨の髄、手や足に憑依していて、そして ただ、その意識の中で時間が流れ続ける。 それだけだ 『私』はいつでも 不透明でシャワー室の鏡のように曇りやすい だから、僕らは…

人は自分のことを好きになってくれる人を好きになる。だから、少しでも隙間が開くと、すぐに見失ってしまうんだ。

あんなふうに 笑えない、 あんなふうに 呼びかけられない、あんなふうに 可愛らしく 振舞えない あんなふうに語り掛けられない、あんなふうに上手くさえずえることができない

きっと、僕は 神様が 創り損なってしまったんだ

僕はひかりを振りまいて あんなふうに 振舞うことができません。

妖精たちは 私たちと一緒で いつだって孤独で 寂しくて 私たちに 見つけて欲しい探して欲しい、 でも隠れてるわ 探してごらんなさい、 上手く見つけてくれたら、 貴方に 私の粉を 振りかけて 私の羽の瞬き見せえて 貴方と 仲良しに なってあげる そう想って…

植物の根が変わらぬように、植物の、木の、苗の、咲く花の変わらぬように 人間の根。というものは変わらない。 私はそう思っています。 だから、踏まれても、そこに咲いていればいいのだと思います。 小さく、ひっそりと日陰に咲いている雑草は 決して華やか…

言葉たちは 日々 吐き棄てられ 孤独な生き人形である 僕らより 孤独だ 孤独な言葉たちが つめたく、 冷えて しまわぬように 僕らの 吐息で 温めよう 溜息交じりではあるけれど やっと 薄暗い光がみえたのです

涙はね、あの残酷な神様が、唯一 与えてくださった お慈悲 地の上で 泣いてる私たちをみて 笑っているかもしれないわね。 けどね、それは、本当に唯一の、お慈悲でね 涙で 全てが 流れ落ちるわけではないけれど、 ほんの少しは 残ってしまうけど、それは、小…

君たちは まだ 此処が現実だと 思っているのかい? 僕らが 認識しているすべてのものは あくまで、”そう認識”しているからして、 ただ、認識している だけに すぎない。僕らが『現実』だと認識しているものは 『そう』ではないかもしれない。僕らには目玉が…

たとえば腕や足、手や指先、 つまりは、だね、足や内臓、そして脳髄までもが只の肉片、臓器であり、 これらは機械的に機能しているもので 僕ら自身ではないぼくもきみも 痛い、とか、苦しい、とか、哀しいとか それが”自分という自身”の感覚。だというのは …

六月の君は物憂げで君想ふ度にトルコブルーの雨が降る六月の雨は霧雨で外は白く、鼠色ガラス窓にポツ丶丶と跳ねて飛びつく霧雨の雫の光の反射光君想ふからに流れて滴る霧雨の涙になりしでくの坊六月の雨は物憂げで雨のはじける白靄が又、君に重なりし面影

僕を魚の骨と思ってくれ僕は魚の骨泳ぐ事も出来なく美味しく頂くことも出来ない魚の骨硬く白く粉を噴きながらモロモロと崩れていくその骨に僕は魚そんなことが忘れられない僕は虹色に輝く鱗が足ヒレが、背びれが、尾びれが、忘れられない生ゴミとして捨てら…

夕暮れは、一緒に眠ろう。ぼくらは抜け出せぬさだめにもう、疲れてしまったんだしかし、それは人々の日々の暮らしの繰り返しごとのように。歴史がいつも憎しみや怒りを繰り返すように。それは、まるで輪廻転生のように残酷な輪の中で廻り続け、見えない速さ…

残んの月が地球に落っこちる前に僕らは窓に灯した蛍光灯を消し旅に出ようドアを静かに閉めその静寂を壊さぬよう残んの月が地球に落っこちる前に僕らはあの路地裏を通り有余依涅槃へ続くと言うあの汽車に乗り旅に出よう僕の好きな原色の黒い夜が煙りけぶる前…

君の元に金ピカの星が降リ注ぐ事を祈ろう埋もれて窒息するほどにあの星たちをさ苦しくて、苦しくて涙を流してしまうほどにあの星たちをさ君が埋もれて窒息して死んだ涙がまた星になり天に輝くように天に数日間輝いて君のあの星たちを僕は魔法の杖の代わりに…

トボトボ歩く暁の歩いた道の後ろからボトボト落ちる僕の脳味噌よその血や肉のしたたりを指と指の間から堕ちゆくや僕は堕ちゆくその血や肉に割れた心を覚えしやふと、恐くなりてどんなに指と指をピタリとつけようと僅かにあいた隙間からはみ出て堕ちゆく血と…